レンタルされた久保と同世代たちのレアル復帰に見える新生レアルマドリー

久保建英、来季レアル・マドリー復帰へ…西メディア「会長はレンタル組5選手を復帰させる考え」
引用元記事

26日付のスペイン『アス』は、レアル・マドリーが来夏にマジョルカMF久保建英ら、レンタル組5選手を復帰させることを1面で報じた。

同紙曰く、レアル・マドリーは来夏の移籍市場でパリ・サンジェルマンFWキリアン・エンバペの獲得を目指しており、同選手に多額の金銭を投じるために残りの補強はレンタルに出ている若手5選手で済ます考えであるという。

その5選手とは久保、セビージャDFセルヒオ・レギロン、レアル・ソシエダMFマルティン・ウーデゴー、アーセナルMFダニ・セバージョス、ボルシア・ドルトムントDFアクラフ・ハキミ。『アス』は、レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が「彼らが現在の成果を維持し続けるならば、(来夏に)復帰させる考えだ」と記している。

引用以上

 

レアルマドリーが大規模なチーム改革を計画しているかのような記事だが、この記事を読んで期待に胸を膨らませたサッカーファン諸兄は多いのではないだろうか。レアルの象徴的な選手であるセルヒオラモス、ルカモドリッチ、マルセロ、ベンゼマと言った選手たちも30歳を超えており、ベイルの移籍の噂や新加入アザールのいまいちな成績、国内リーグの成績だけを見れば快調に見えるレアルマドリーだが、常勝を義務着けられた誇り高いチームはさらなる完全なチームへと進化を遂げるためにチーム内の改革に迫られているのかもしれない。

過去、銀河系軍団と呼ばれたレアルマドリーだが、今その銀河系と言える領域に達していると言えるのはどれだけ居るだろうか、ロナウドやジダンにベッカムやフィーゴやロベルトカルロスと言った、あの当時のようなスター性と能力を兼ね備えた選手が今のレアルには居ないのかもしれない、近年ではクリスティアーノロナウドという恒星によってその光を反射するように選手たちが輝いていたレアルだが、クリスティアーノロナウドも抜けた今、レアルというチームには銀河系と言われた当時のような輝きやパンチの効いたインパクトは無いのかもしれない。

今期からアザールが加入したが、移籍の噂が絶えないベイル、ベンゼマも含めて、クリスティアーノロナウドと比較すれば見劣りすると言わざるを得ない。

あの時の輝きよもう一度と、近年のクリスティアーノロナウドによるFW陣だけが人々の印象に残るチームではなく、すべてのポジションに話題性のあるスターが居るようなチームを、当時の銀河系軍団を作り上げたペレス会長は今計画をしているかのような記事である。ムバッペという話題性も才能もある恒星を中心としたチーム作りで、才能ある若手にポジションを競わせて可能な限りチームを若返らせ、チームを一新した上でより完成度の高いチーム作りを目指そうという計画のように見える。

FW陣はヨヴィッチ、ベンゼマ、ヴィニシウス、ムバッペ、ロドリゴ、アザールあたりがレアルでレギュラーを獲得できる有力層だろうか。四人が若手である。
MF陣はクロース、モドリッチ、バルベルデ、ハメスロドリゲス、クロース、カゼミーロ、ウーデゴール、ダニセバージョス、そしてここで久保もポジション争いに参加する。
DF陣はセルヒオラモス、マルセロ、ラファエルヴァラン、ナチョ、カルバハル、フェルランドメンディ、レギオン、アクラフハキミ、ここら辺でポジションを奪い合う事になるだろうか。

久保がレアルに戻ってチームメイトとポジション争奪戦をするまでに、もう時間もあまり残って居ない。
すべてはこれから半年のマジョルカでの活躍で左右される事になるのではないだろうか。

今、レアルの若手で最もレギュラーに近いのはバルベルデであるように見える。チームに残したロドリゴとヴィニシウスも期待通りの結果を残しているとは言えない、久保だけでなく、バルベルデもヴィニシウスもロドリゴもまだ未成熟であり、今後の成長によってもレアルのチーム構成は激変する可能性がある。

果たしてムバッペの獲得に成功するやいかに、である。
果たしてレアルの若手たちは古豪選手たちの壁を乗り越えてレギュラーを奪い取る事が出来るだろうか。