サッカー日本代表U-22 五輪に向けてブラジルに快勝 そこに日本の進化が見えた

10月14日行われた日本代表U-22、日本対ブラジル戦は3-2で日本が勝利した。
日本がブラジルに勝利したのはアトランタ五輪以来23年ぶりの事だが、当時の試合を思い起こしてみると、何度もゴールを襲われながら運とキーパー川口の神がかったセーブによって何度も救われ、日本の攻撃時に相手キーパーとDFが偶然にも接触した事でこぼれたボールを日本が押し込んだ事での、まさに奇跡と言えるほどの試合内容であったが、今回のブラジル戦での日本は、当時の一方的に殴られるボクシングの試合のような状況ではなく、立派にブラジルと渡り合った試合をするほどに成長していた事を証明する事が出来た試合だった。

ブラジル代表のメンバーは、レアルマドリードのヴィニシウスが招集されていないが、同チームで活躍中のロドリゴが招集されており、ペレやネイマール、ドゥンガやロビーニョを排出したサントスや、ロベルト・カルロスやパウリーニョ、ロナウドを排出したコリンチャンスと言った南米ブラジルの名門から選び抜かれた選手たちと、すでに欧州で活躍するレアルマドリードのロドリゴを筆頭に、すでに名が売れている選手と、これから世界で名が売れるであろう選手たちがそろっている。

▼GK
クレイトン(A・ミネイロ)
ダニエル・フザト(ローマ)
イバン(ポンチ・プレッタ)

▼DF
ブルーノ・フックス(インテルナシオナウ)
カイオ・エンヒキ(フルミネンセ)
エメルソン(ベティス)
フェリペ・ジョナタン(サントス)
グーガ(A・ミネイロ)
ホージェル・イバニェス(アタランタ)
ルイス・フェリペ(ラツィオ)
リアンコ(トリノ)

▼MF
アラン(フルミネンセ)
ブルーノ・ギマランイス(A・パラナエンセ)
ドウグラス・ルイス(アストン・ビラ)
マウロ・ジュニオール(ヘラクレス)
ペドリーニョ(コリンチャンス)
ウェンデウ(S・リスボン)

▼FW
アントニー(サンパウロ)
マルコム(ゼニト)
マテウス・クーニャ(ライプツィヒ)
パウリーニョ(レバークーゼン)
ペドロ(フィオレンティーナ)
ロドリゴ・ゴエス(R・マドリー)

日本代表メンバーは、現役大学生と国内選手と海外組と言った構成になっている。
A代表で招集されている久保がここに参加した場合、レアル所属の久保、バルサ所属の安倍、マンチェスター所属の食野、そしてポルトガルのマリティモへレンタル中の前だと、未だ四者ともに武者修行のためレンタルやBチーム所属になっているものの、日本の将来有望な選手がそろえば、それほどブラジルと比較しても見劣りはしなくなってきたのではないだろうか。

結果は3-2だったが、もらったPKは明らかに主審の誤審であるところを見ても、ブラジル相手に1点で抑え込めれば上出来と言って良い。中でも驚いたのがその得点方法で、ミドルシュートを3発も入れるような勝ちっぷりは、今まで決定力不足と飽きるほど言われ続けてきた日本代表では見せる事の出来ない勝ち方だった。

この試合に安倍や久保や前田が居たらどんな試合になっていただろうと思うと、選手同士の相性や戦術の理解度なども影響してくるので一概には言えないが、次の五輪は期待して良いメンバーがそろっていると言って良い、問題は疑問視されつつある監督である。

▼GK
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
谷 晃生(ガンバ大阪)

▼DF
渡辺 剛(FC東京)※初招集
町田浩樹(鹿島アントラーズ)
立田悠悟(清水エスパルス)
原 輝綺(サガン鳥栖)
古賀太陽(柏レイソル)
瀬古歩夢(セレッソ大阪)

▼MF
中山雄太(ズヴォレ/オランダ)
三好康児(アントワープ/ベルギー)
森島 司(サンフレッチェ広島)
三苫 薫(筑波大学)
田中駿汰(大阪体育大学)
遠藤渓太(横浜F・マリノス)
食野 亮太郎(ハーツ/スコットランド)※初招集
杉岡大暉(湘南ベルマーレ)
田中 碧(川崎フロンターレ)
渡辺皓太(横浜F・マリノス)
橋岡大樹(浦和レッズ)
菅原由勢(AZ/オランダ)※初招集

▼FW
小川航基(水戸ホーリーホック)
旗手怜央(順天堂大学)